先日シンガポールに滞在している、日本人の方がTOKYOに戻られ、
余りの暑さに「早く帰りたい。」と申されたやら、如何に?
いや、本当に暑(熱)いですね。もう亜熱帯から熱帯モンスーン地域に入ったようですね?
さてそう云う中、私も色々所用で出かける事が、多くなっております。
外に出ると、汗、汗、汗、・・・ そして、久しぶりに東京の熱帯夜を連日満喫しています。
そして、年甲斐も無く「汗疹」も少々。
おまけに天気予報では、「なるべく用のない方は、外出を控えましょう。」
皆さんも十分、お気を付け下さいませ。(少し困っています。)
この様な暑さは、多くのものに影響があります。勿論、生物や植物だけではありません。
例えば、私どものコレクションにとっても大敵であります。そうです。いくらVUITTONの
ヘヴィー デュティー ユース とは言え100才近い方々が多いものですからネ。
そして、以前お訪ねしたしたバッグの博物館の館長さんにお伺いしたお話ですが、
イタリアの超有名なブランドの4~50年前の合皮のバッグが、
「ベトベトし、ついには溶け?始めてきた。」との事。
「へェー 溶けてきた?」それにしてもあの猪革で有名なあのブランドが、
「どうして、合皮?を・・・」「そう云う時代だったんですよ。・・・当時の技術レベルが、・・・」
「そうですね。木の時代、金属の時代、そしてプラスティックの時代の始まりだったのです
ね。」「鉄は国家なりから石油(プラスティック)消費は国家なり?」
その為、大国により何度か悲劇が実行されてまいりました。
話を修正して、「合皮製品の表面がベトベトする。」
この様なことを経験した事はありませんか?
知り合いのバッグ修理などを行っている方が、「天然の革は、日本においては適して
いないと云う方もいますが、合皮もまた日本では、大変なんですよ。暑くて寒いでしょう。
つまり『伸びと縮み』が頻繁に繰り返され、その中に湿気が入る。
これが、原因なのですよ」
「なるほど・・・良くわかりました。」又ひとつ勉強できました。
有難うございました。 (進歩とは、この様なことかもしれませんネ。だから、
日本のメーカーがあのメーカーのあの張り地の材料に選ばれているのですね・・・)

それから、日本橋から自転車で何度か来て頂いているマダムSさんが、
「ところで、先日、私が住んでいる辺りでは春の神田祭で大いに盛り上がったのですが
三越本店の新館に、諏訪神社から戻って来たお神輿が飾られていまして
ヴィトンのモノグラムを思わせるようなパーツが撮れましたので添付します。」
この様にご親切にお送りいただきました。 本当に有難うございました。(楽しいですね。)
そうですね。やはりモノグラムのモティーフに似ていますね。
皆さんは、如何お感じですか?勿論、この様なモティーフは世界中にあると思いますが、
醍醐味は、2代目ジョルジョが父君のイニシャル LとV を実にバランスよく組み込み
レイアウトして、完成度の極めて高いデザインに仕上がった事です。
そして、商品化した勇気です。実に見事。もし JとV の組み合わせであったなら・・・
バランスが悪いですよね。そして、ジョルジョ氏自身のイニシャルであれば・・・
(シャイな私であれば、自分のイニシャルをかくも多く、大胆に・・・
小心者にはこの様な大胆な事はとても出来ません。)
いい物を作るには、その「大胆な勇気」がいります。
例えば、サグラダファミリアをガウディ案に決めた人の「勇気」。
この「勇気」のない人は、リーダーでもなく、クリエーターでもなく、アーティストでもなく、
実業家でもありません・・・ 平和な普通の人です。
勿論、この様な「勇者」は沢山必要ありません。
ほんの限られた極一握りの人でいいのです。そうでなければ、危なかしくて仕様がない。
只、私は、この様な人々に会ったなら、小さい拍手をしてあげたいのです。
それしかできないから、それ以上は無理ですよね。
「いろんな経験は必ず役に立ちます。」とは主の友人の弁